はじめに
1994年3月に恵比寿稽古会ははじまり、2003年10月、武術稽古研究会の解散に伴って終了した。この9年の間ほぼ毎月、稽古での気づきを書き連ねてきたのが「武術稽古法研究」である。こうしたレポートはこれからも続けていくが、「武術稽古法研究」の名では、この10月をもって終わることにした。なんといっても名前の元となった武術稽古研究会が解散してしまったので、続けるのもどうかと思ったからである。だいたい「研究」と称して少しも研究ではなく、単なる感想を書き散らしているにすぎないので、どこか後ろめたい気持ちもあった。会の解散に、これ幸いと乗ったのである。
ところが、引き続き甲野先生の講座や稽古会で稽古している人から、昔の稽古法研究を読みたいという声がけっこうある。読んでみれば何ほどのものではないことが分かるだろうが、松聲館の落ちこぼれとして、技を理解しようと悪戦苦闘している様子は、少しは参考になるのかもしれない。いちいちプリントアウトしているのも面倒だし、せっかくWEBサイトもあることだから、昔のものから、個人的な話題のものを除いて掲載していくことにした。
これに際して、用語や言い回しをなるべく統一した。甲野先生の用語・術語は〈 〉カッコで、中島の造語は[ ]カッコでくくった。
また必要な場合は補足を付した。技の理解も進み、また才能のある人には無用のものだろうが、わたし同様に迷い、困惑し、進む道の見えなくなった人には役に立つこともあるだろう。
なお、あくまでも甲野先生の身体運用法を実際に稽古している人を対象としているので、一般向けではない表現もあるし、いちいちわかるように注釈もしない。
でははじめることにしよう。
記念すべき001は、レポートを書くことを呼びかけたものなので、省略する。そう、武術稽古法研究の当初の形は中島のレポートではなく恵比寿稽古会で稽古する人が自由に書いて、そのコピーを稽古会参加者に読んでもらうというものだったのだ。
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